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この作品の制作時、客観性を養うために、今まで関わったことのない方と、
互いの作品について話し合ったり、文章を書き合うなどをした。
相互理解や 伝わっている情報の正確さよりも、
相手の視点を知ることによって、自分の作品について再考できるかどうかに重点をおいた。
新たな関係を築いていくため、リアルタイムでの距離感の変化が著しかった。
このことは、各々の制作の進行に大きく関わったように思う。
もとから友人だった方とでは経験できない制作過程をふむことができた。
以下が書いていただいた言葉
今回、小坂さんはキャンバスに透明水彩とアクリルで描いたものをアニメーションに編集し作品としました。
なぜアニメーションなのかというと、「空間」ということを常日ごろから考えている小坂さんは
絵画とは現実の時間や空間の圧縮されたものである、という考えを持っています。
さらには時間を厚い、薄いでとらえています。
絵画一枚では出来上がるまでの過程にある試行錯誤の時間、絵の具の動きなどの時間の厚みを表現出来ませんが、
絵画一枚一枚を何枚も重ねるアニメーションという手法ならば
一枚の紙の上での時間経過、つまり時間の厚みを表現することができると考えたからです。
一フレームを一枚の絵画として考え、それを結びつけることで
絵画が出来上がるまでの現実の時間を表現しようとしました。
描かれているもののストーリーや具体性は見えにくいのは
現実の時間を含んだ図像をより重要視して制作したからなのです。
文字に起こすことは、双方が受けた影響が 可視化されるようで 興味深い。
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